松渓山 智源寺

DSC_1348.JPG

智源寺専門僧堂の修行

 智源寺は曹洞宗の専門僧堂(せんもんそうどう:修行道場)として、現在も多くの雲水(修行僧)たちが修行に励んでおります。ここでは、智源寺専門僧堂での日々の修行を、ほんの一部ではございますが紹介したいと思います。皆さんがお寺での修行生活を知る機会となれば幸いです。



≪安居を希望される宗侶(曹洞宗僧侶)の皆様≫

 智源寺専門僧堂では年間を通じて安居者を受け入れております。安居を希望される宗侶の方は、こちらのページや、『曹洞宗報』の記事をご参照の上、まずはお気軽にご連絡下さい。参考までに安居者の声を末尾に掲載しています。


≪中高年の方などにはそれぞれのペースに合わせた指導を致します≫

 同じ修行僧でも、若者とご年配の方では体力も、ものを覚えるスピードも当然違ってきます。智源寺僧堂では、修行僧それぞれの年齢や事情によって、その人に合わせた指導を心掛けております。年齢的に修行は難しいのでは、身体の事情により修行についていけるか分からないなど、心配を抱えている方も、是非一度智源寺までご相談ください。できる限り対応していきます。


≪智源寺専門僧堂の特徴≫
・道心を養ってもらうため、祖録の参究やお袈裟の自縫に取り組んでいます。
・上山半年から一年で朝課や法事、葬儀の堂行維那ができるよう、親切に指導いたします。
・各種法要では様々な配役を割り当て、進退の習得につとめます。
・引導法語を自作できるよう、漢文漢詩講座を設けています。
・基本的な仏教の知識を身につけるため、定期的に勉強会を行っています。
・中高年の方にもそれぞれのペースに合わせて指導します。


一日の基本的な流れ

4:30
暁天坐禅 (きょうてんざぜん:朝の坐禅)
朝課 (ちょうか:朝の読経)
小食 (しょうじき:朝の食事)
祖録拝読 (そろくはいどく:昔の高僧の著作などを読むこと)
8:00
作務 (さむ:掃除などの作業)
11:00
日中諷経 (にっちゅうふぎん:昼の読経)
12:00
中食 (ちゅうじき:昼の食事)
13:00
各種勉強や練習の時間
16:00
晩課諷経 (ばんかふぎん:夕方の読経)
17:30
薬石 (やくせき:夜の食事)
19:00
夜坐 (やざ:夜の坐禅)
21:00
開枕 (かいちん:就寝する時間)

P1030448改.jpg

坐禅(座禅)

坐禅は修行生活の基本です。僧堂(坐禅堂)にて、1回40分間の坐禅を朝に1度、夜に1度(制中は2度)行います。

応量器(おうりょうき)を使った食事

禅寺の食事に使用する食器を応量器といいます。智源寺での食事は3食ともこの応量器を使っていただきます。

i2.jpg

PICT0092WEB.jpg

お袈裟の自縫(じほう)

僧侶の大切な衣服であるお袈裟を自分で縫います。初めは針を指に刺してばかりの雲水さんたちですが、講師の先生の懇切丁寧な指導のもと、皆なんとか縫い上げます。

漢文・漢詩や仏教の勉強

やがて住職になっていく雲水さんたちに、漢文や漢詩の作り方、基本的な仏教の知識などを身につけてもらいます。

P1030481.jpg

DSC00604.JPG

いろいろな練習

空いている時間はお経や鐘、太鼓などの練習に当てます。「鐘の音は仏様の御声」ともいいますが、鐘の鳴らし方ひとつにも、自身の修行のありようがあらわれてきます。
宮津仏教会の歳末助け合い托鉢。

たま~の息抜き

修行の日々は大変なことも多いですが、たまに息抜きをしながら少しずつ前に進んでいきます。写真は年に一度の日帰り旅行の様子。「城崎マリンワールド」売店にて。

PICT1238WEB.jpg

安居者の声

➢安居して半年になりますが充実した日々を送っています。細かなところまで深い意味を説明してもらいながらの指導、また体調や病気の事まで気にかけていただいています。大衆(修行僧)の雰囲気も良く、これからも頑張っていきたいと思っています。(36歳)

➢智源寺に安居して5ヶ月程経ちました。年齢的にきつかったですが、少しずつ慣れてきました。修行なので楽なことはありません。但し無茶なこともありません。私なりに己に勝つことだと思います。(49歳)

➢今、私自身が思うこと。智源寺での修行期間、全てにおいて正しきことを学べる日が続き、私は非常に幸せです。(23歳)

➢眠さとの戦いの毎日。毎日叱られて嫌だと思うことが多い。でも細かいことや、悪いこと正しいことを教えていただける場。お坊さんとしてだけでなく、人として成長させていただける場と感じています。(22歳)

➢老若混淆修行させていただける懐の広い道場です。(61歳)

➢僧堂での生活は初めてですが、思っていたよりも厳しい所でした。古参和尚(先輩修行僧)の率直な指摘を受ける日々を通じ、自分の心と真正面から向き合うことができ大変ですが充実した毎日を送っています。(30歳)

➢よく叱られますが、根気よくご指導をいただいております。(53歳)

➢安居してから早8年目になります。日中、晩課諷経の導師や、堂長老師が他寺に赴かれる際の侍者、簡単な勉強会の講師など、身に余る配役をいただいております。安居が長くなれば慢心や怠け心に襲われることが多々ありますが、甘えを許して下さらない役寮さん方、また一緒に修行してくれる大衆の皆さんに感謝感謝の毎日です。(31歳)

➢各種法要進退を学び、師の即戦力になれる自信がつきました。(24歳)

➢早くから法要、法事の配役を与えていただきました。法要進退、典座等、様々なことを覚えなければならなくて、大変辛く嫌でした。でも少しずつ覚えてきて、今では色々と経験させていただけることが楽しくなってきました。もちろん修行なので厳しいこともあります。(43歳)

➢弁事、首座という大役を務めさせていただき、始めは何も分からない状態でしたが、役寮さん、大衆の皆さんには多くを教えていただきました。これからも精進していきたいと思っています。(35歳)

➢一人ひとりの修行僧に毎日役割が割り振りされて機能するシステムが確立されており、役寮さんと修行僧との家族的雰囲気と厳しい修行のマッチングが素晴らしい。更に、これから僧侶として生きていく上での法式進退のみならず、堂長老師自らの提唱を拝聴できる環境が整っており、今まで生きてきた中で最も価値のある体験を重ねています。(62歳)